「ロールアップバナースタンドとは何だろう?」と思ったことはありませんか?ロールアップバナースタンドは、スクリーンを持ち上げて使うタイプのバナースタンドです。
本記事では、ロールアップバナースタンドの概要を解説します。ロールアップバナースタンドの導入・制作で失敗しないためにも、ぜひご一読ください。
Contents
ロールアップバナースタンドとは

ロールアップバナースタンドとは、支柱にスクリーンを垂直に引き伸ばして張る、巻き取り式のバナースタンドのことです。
ロールアップバナースタンドには、以下のメリットがあります。
- スクリーンの面が大きいため人の目を引ける
- 設置が簡単だから場所を移動しやすい
- コンパクトに収納できるので持ち運びできる
ロールアップバナースタンドには、スクリーンを入れ変えられる製品もあります。そのため、目的に合わせて簡単に告知内容の変更が可能です。
一度支柱を購入したら、次回からはスクリーンを入れ替えるだけで使えます。
ロールアップバナースタンドの役割
ロールアップバナースタンドは、下記の場面で使われます。
- 商品・サービスの販売促進
- イベントの宣伝・告知
- 会場内などの案内板(集客)
構造がコンパクトで設置が簡単なので、狭いスペースへの設置や、バナースタンドを移動させたい場合に向いています。
例えば、アパレル店でマネキンを置くスペースがなくても、ロールアップバナースタンドであれば、設置できるかもしれません。
スペースの確保や移動の大変さで悩んでいる場合は、ロールアップバナースタンドで解決できないか、考えてみましょう。
ロールアップバナースタンドの素材
ロールアップバナースタンドの制作には、以下の素材をよく使います。
種類 | 概要 |
---|---|
トロマット (ポリエステル) | ・厚み・重さがあり透けづらい ・発色が良い ・屋外でも半年ほど使用できる耐久性がある |
ターポリン (ビニール系) | ・丸めてもシワがつきにくい ・屋外で数年もつほど、耐久性が高い ・テントの幕やバッグなどにも活用される |
遮光スエード (ポリエステル) | ・厚みと重みがあるためシワになりにくい ・遮光性に優れるため反射を抑えられる ・美しく印刷できるため、高級感の演出が可能 |
合成紙 (合成樹脂など) | ・水や汚れに強くやぶれにくい ・発色がよく写真・イラストなどの印刷に適している ・紙の種類によって反り返ることがある |
フレームの素材は、主にアルミを使用し、軽くしています。素材の特徴や設置する環境を考えて、適切な素材を選択しましょう。
ロールアップバナースタンドのサイズ
ロールアップバナースタンドは、主に以下のサイズで制作します。
メーカーによって、大きさに多少の違いがあります。高さの調節が可能なタイプもあるため、必ずしも上記のサイズで考える必要はありません。
後述の「ロールアップバナースタンドを制作する3ステップ」も参考にし、サイズを選択しましょう。
ロールアップバナースタンドの設置場所と活用例

ロールアップバナースタンドを設置する場所は、以下が挙げられます。
設置場所 | 活用例 |
---|---|
店頭 | ・新商品の宣伝 ・キャンペーンの告知 |
イベント・展示会 | ・案内看板として来場客を誘導 ・展示品に関する情報を補足 |
店頭で商品の宣伝やキャンペーンの告知をすると、通行人を引き込むきっかけになります。イベントや展示会では、販促だけでなく、案内看板や展示品の説明を補足することも可能です。
ロールアップバナースタンドを制作する3ステップ

ロールアップバナースタンドは、以下3ステップで制作します。
- 目的とターゲットを考える
- デザインとレイアウトを考える
- 制作会社に発注する
まずは、ロールアップバナースタンドを制作する目的とターゲットを考えましょう。
目的やターゲットが定まらないまま制作を進めても、誰にも響かないロールアップバナースタンドになるためです。
例えば、以下のように目的やターゲットを決めます。
- 目的:合同説明会で自社のブースに来てもらう
- ターゲット:就職活動中の大学生
次に、デザインとレイアウトを考えます。目的やターゲットを軸にデザインしますが、自社でデザインするのが難しい場合、外注を検討しましょう。
発注先によっては、デザインソフトの「illustrator」や、発注先が用意しているテンプレートに沿って入稿する必要があります。事前に確認しておきましょう。
詳しい制作の過程は「販促用バナースタンドとは?種類や成果につなげる6つの制作ポイントを全解説」でご紹介しています。あわせてご覧ください。
ロールアップバナースタンドで販促効果を最大化する5つのポイント

ロールアップバナースタンドで、販促効果を出すには、5つのポイントがあります。
- ターゲットと目的を明確にする
- 判読距離や情報量に合わせてサイズを選ぶ
- 設置する期間や環境に合わせて素材を選ぶ
- 一緒に設置する販促ツールと統一感を持たせる
- 通行人の安全に配慮する
それぞれのポイントを解説します。
ポイント1. ターゲットと目的を明確にする

最初に、ターゲットと目的を明確にします。ターゲットや目的が曖昧なままでは、狙った効果を得られません。
例えば、以下のようなターゲットや目的が考えられます。
- 来店客へキャンペーンを告知する
- 通行人へサービス入会を促す
ターゲットや目的が定まらないと、ロールアップバナースタンドを制作しても、効果が薄くなります。まずは、ターゲットと目的を決めましょう。
ポイント2. 判読距離や情報量に合わせてサイズを選ぶ

2つ目のポイントは、判読距離や情報量に合わせてサイズを選ぶことです。判読距離とは、文字が読める距離を意味します。
サイズを適当に選んでしまうと読みにくくなり、商品やサービスに興味を持ってもらえません。以下のように、判読距離を意識してサイズを考えてみましょう。
- 近くを通りがかる人へ訴求:コンパクトなもの
- 離れた距離にいる人へ訴求:大きいもの
企業の合同説明会のような、近くを通りがかる人へ訴求する際は、大きすぎるとメッセージが目に留まりません。
反対に、路面店のカフェの新メニューを告知したいといった、離れた距離にいる人へ訴求する場合、大きいものを選ぶと効果的です。少し遠い距離でも、興味を持ってもらえるかもしれません。
ときには、情報量で大きさを決めるのが適切な場合もあります。
展示会のような場で、想定読者が近い距離にいる人でも、伝えたい情報量が多いときは大きいサイズがベターです。文字が小さくなりすぎることを避けられます。
ターゲットとの距離や情報量によって、適切なサイズを選びましょう。
ポイント3. 設置する期間や環境に合わせて素材を選ぶ

設置する期間や環境に合わせて素材を選ぶこともポイントです。何も考えずに素材を選ぶと、頻繁に買い替えが発生し、販促費がかさむ恐れがあります。
- 設置が長期間:耐久性の高い素材
- 設置が短期間:コストを抑えた素材
耐久性の高い素材であれば、破れや汚れが少なくなり、買い替えの頻度も抑えられます。反対に、コストを抑えた素材でも、使用する期間が短ければ、破損のリスクは低いといえます。
設置する場所も考えてみましょう。
- 屋外:日焼けしにくい素材・防炎加工の素材
- 屋内:空調や照明の影響を受けにくい素材
屋外では、日焼けで文字や絵柄が薄くなり、訴求内容が伝わりにくくなります。近くで火を扱う場合は、安全面にも気を配りましょう。
屋内では、設置場所の空調が強い場合、スクリーンが風になびいて、破れや転倒につながる恐れがあります。
照明によっては、意図しない色に見えたり、スクリーンの色が変色したりするかもしれません。空調や照明の影響を軽減できる素材を選びましょう。
設置する期間や状況を考えて、スクリーンの素材を選ぶことが重要です。
ポイント4. 一緒に設置する販促ツールと統一感を持たせる

4つ目のポイントは、一緒に設置する販促ツールと統一感を持たせることです。訴求がかけ離れていると、メッセージが伝わらず、狙った効果を得られません。
例えば、シンプルで淡い色使いのポップやポスターを使っているのに、ロールアップバナースタンドだけカラフルだと、訴求が噛み合いません。
チラシ・店舗の内装・ロールアップバナースタンドなど、販促ツール同士で統一感を持たせましょう。訴求が逸れることを防げます。
ポイント5. 通行人の安全に配慮する

通行人の安全にも配慮が必要です。設置場所によっては、通行人の安全に関わるケースがあるからです。
対策として、万が一倒れても被害が少ない、軽い素材を選びましょう。設置場所ごとに以下の工夫をすることも、事故の防止につながります。
- 店舗の外:風で飛ばないようにする
- 大勢の人が集まるイベント会場:倒れないようにする
ロールアップバナースタンドには、転倒を防止する脚の部品「スタビライザー」や、留め具の「ペグ」を使うこともできます。
設置場所で使えるか確認したうえで、利用するのもおすすめです。
ロールアップバナースタンドを活用して売上アップにつなげよう

本記事では以下のとおり、ロールアップバナースタンドの全体像をお伝えしました。
- スクリーンが大きく、人の目を引ける
- 設置が簡単なため、場所を移動しやすい
- コンパクトに収納でき、簡単に持ち運びできる
販促効果を上げるには、以上の特徴を踏まえつつ、目的やターゲットの明確化が必要です。そのうえで、サイズ・素材・デザインなどを決めていきます。
他の販促物との統一感や、通行人の安全性にも配慮し、ロールアップバナースタンドを制作しましょう。
(単位=mm)