「レンタルできる什器には何があるの?」と疑問に思うことはありませんか?
什器は、購入や自作など用意する方法は様々ですが、導入費用が抑えられたり、メンテナンスや廃棄を業者代行してもらえます。
本記事ではレンタル什器の使用シーンや実際の活用例を解説していきます。
なお、什器についての詳細は「什器とは?基本知識から店舗の陳列やディスプレイでよくある種類を全紹介」参考にしてください。
Contents
什器がよくレンタルされる6つのシーンと活用例

No. | 活用シーン | 概要 |
---|---|---|
1 | ポップアップストア | ビルなどの空きスペースに一定の期間だけ出店する店舗 |
2 | 催事会場(アパレルセール) | 季節の変わり目などにおこなうアパレルセール |
3 | 催事会場(食品物産展) | 地域の特産品を集めた物産展 |
4 | オフィス | 会社の立ち上げ時や増員などを検討するオフィス |
5 | 屋内イベント・展示会 | 会場を借りておこなうイベントや展示会 |
6 | 野外イベント | BBQやスポーツなど野外でおこなうイベント |
上記がレンタル什器の活用例の一覧です。レンタル什器の活用シーンは様々ですが、それに応じて必要な機能やデザインが変わってきます。
それぞれ解説していきます。
シーン1. ポップアップストア

- ディスプレイ棚・陳列棚
- ワゴン
- レジ台
- カタログスタンド
- ミラー
- カウンター
- ショーケース
ポップアップストアは、短期間に出店する期間限定の店舗のことです。一定期間で突然消えてしまう店舗のため、必要な什器は使用後廃棄するか保管する必要があります。
そのため、必要な什器であるディスプレイ・陳列棚や、レジ台、販促物などを置くカタログスタンドのレンタル活用がおすすめです。
なお、以下の記事で小売店での販促什器の活用例が解説されています。よろしければご覧ください。
シーン2. 催事会場(アパレルセール)

- 試着室(フィッティングルーム)
- 平台(売台・陳列ワゴン)
- 円形ハンガー
- 棚什器
- ショーケース
- トルソー
- ゴンドラ
アパレルセールの催事会場では、試着室、平台、円形ハンガーなど、衣類に関するレンタル什器が活用されます。
宝飾品を美しく見せるためのショーケースも高価な什器なので、期間限定での使用の場合はレンタルがおすすめです。
ファッションに関心の高い人がターゲットになるので、オシャレでデザイン性が高い什器が好まれます。
シーン3. 催事会場(食品物産展)

- ゴンドラ什器
- 冷蔵・冷凍ケース
- ディスプレイ什器
- 棚什器
- テーブル&チェア
- 定番什器
食品物産展での、展示会で使用するレンタル什器は上記になります。
商品を並べるゴンドラ什器や食品を扱うので冷蔵ケース、試食会用のテーブルやチェアもよく活用されます。
主要な食品を映えるように展示できるディスプレイ什器も、レンタルすることが多いです。
シーン4. オフィス

- デスク
- チェア
- 書棚(書類棚)
- 金庫
- パーテーション(間仕切り)
- 商談ブース
- 受付カウンター
新たなオフィスを構える場合は、上記のように多種多様なレンタル什器を活用することが多いです。
オフィスでは、デスクやチェアのような定番のものから、受付カウンターといった大小様々な什器が必要なので、全て購入すると費用が多くかかります。
自社に必要な什器を先にレンタルでお試しするのをおすすめします。一度使って、必要性の有無を判断するのにレンタル什器は便利です。
シーン5. 屋内イベント・展示会

- 陳列什器(ポール)
- 折り畳み式什器
- テーブル展示台
- ワゴン販売台
- イベントツール
- 照明つき什器
屋内イベントは展示品を良く見せるための什器が必要です。
より良く商品を見せるために、様々な形状のものから、設置場所が暗い場合、照明つきの特殊な什器も多いため高額になりがちです。
そのため屋内イベントでは、購入するよりも安価に抑えられるレンタル什器は活用メリットが大きいです。
加えて、レンタルなら設営作業の負担も軽減できるためとても便利です。
シーン6. 野外イベント

- テーブル
- パイプテント
- チェア(折り畳み式)
- パネルパーテーション
- ガラスケース
- ラック(組み立て式)
屋内イベント・展示会は日差しを避けるためにパイプテントがよく活用されてます。
折り畳み式チャアや組み立て式ラックといった屋外に適した什器が好まれ、短期間の使用に最適なレンタル什器が使用されます。
什器をレンタルする9ステップ
- 目的を決める
- 設置する場所や期間を決める
- レンタル会社へ問い合わせ・資料請求する
- 什器を選ぶ
- 見積もりを出す
- 発注する
- 納品される
- 搬入後に設置する
- レンタル期間の終了に合わせて返却する
什器は、狙う成果に応じて目的を明確にすることが重要です。ここが定まっていないと、中途半端な結果しか得られません。
続いて什器を設置する場所を決め、目に留まるように計算します。そのとき、安全面で問題がないか必ず確認します。
安全でない什器を使用すると、企業イメージを損なうことにつながるので注意が必要です。
什器を選んだら、扱っている業者を調べ、早めに資料請求しましょう。綿密に計画をたて、必要な経費の洗い出しと見積もりを作成します。
発注後、納品、搬入、設置をして、使用後はレンタルした直後のきれいな状態か確認し、問題なければ返却します。
什器をレンタルするメリット・デメリット

ここで、什器をレンタルするメリット・デメリットを紹介します。では、1つずつ見ていきましょう。
什器をレンタルする3つのメリット
- 初期コストを抑えられるから導入しやすい
- 保管場所が不要なので、メンテナンスコストがかからない
- 搬入から撤去まで依頼できるので安心
上記の3つがレンタル什器のメリットになります。什器制作はコストと時間がかかるので、レンタルでまかなうことはメリットが大きいです。
高額なもの・大型のもの・大量に用意するときなど、レンタル什器を活用し全体の予算を抑えることが可能です。
什器は大型なものや、形状も様々なため、お店で大量に保管するのが難しく、レンタルも活用することで、自社で保管する什器を減らせます。
とくに特殊なものや、大掛かりな什器は自社で梱包し配送すると負担が大きいので、レンタル什器がおすすめです。
什器をレンタルする2つのデメリット
- 自社の所有物にならない
- すでにレンタル中だと、他を探さなければならない
返却するので、当然ですが自社の所有物にはなりません。またすぐ必要な時に、新たに什器を手配しなければならないのでご注意ください。
レンタル中であることもありスケジュールに余裕がない場合は手元においておけないので、新たに発注する必要も出てくることがあります。
レンタル什器を活用する場合はご注意ください。
什器のレンタルで失敗を防ぐ4つのチェックポイント

- カタログと実物の使用感に剥離がないか?
- 設置場所の特徴や設置条件に合っているか?
- 料金プランに含まれる範囲を把握しているか?
- 設置場所の退去期限に合わせて撤去できるか?
レンタル什器を活用する上で4つのことに気をつける必要があります。詳しく解説していきます。
ポイント1. カタログと実物の使用感に剥離がないか?
よくある例で、事前に確認したカタログのイメージ図はキレイだったのに、レンタル什器の実物の経年劣化が想定以上という場合があります。
レンタル什器は中古品が多いので、お気をつけください。
事前に実物に近い写真などを確認できると失敗しにくいので、レンタル会社に問合せ、実物イメージを把握してからレンタルすることが大切です。
ポイント2. 設置場所の特徴や設置条件に合っているか?
什器の設置場所が確保できるスペースだけでなく、入り口を通過できるかなど、事前に確認する必要があります。
設置予定の面積をしっかり洗いだし、サンプルを試したり、事前にシュミレーションをして確認しておきましょう。
什器が届いてから、想定外となった場合大きな損失につながります。
ポイント3. 料金プランに含まれる範囲を把握しているか?
設置のためには、什器の付属品が必要なケースもあります。レンタル価格だけでなく、料金プランに含まれる範囲を事前に確認しましょう。
その他にも、梱包や配送の手数料・設置費用・修理費・退去費・キャンセル費・延長料金などが含まれてない場合があるのでご注意ください。
購入するよりも高くなったり、そもそも予算オーバーになったりする恐れがあります。
ポイント4. 設置場所の退去期限に合わせて撤去できるか?
イベント・展示会で会場を借りるときは、会場によって退去時間が決まっていることがあります。
時間に合わせて退去できるよう、余裕をもってスケジュールを立てて、業者の人にも退去期限を事前に確認しましょう。
レンタル什器を活用して販促活動を強化しよう

什器は一度作ると、修正できなかったり、簡単に廃棄できなかったり、保管場所も限りがあります。
本記事の解説で、レンタル什器がシンプルな形状のものから、特殊なものまで、種類が豊富にあるのがご理解いただけたかと思います。
迷ったときも、制作する前にレンタル什器を利用し、先に効果を試してみるのも良いでしょう。
加えて、販促施策は時間との戦いでもあります。どうしても間に合わないときはレンタル什器を検討するのをおすすめします。