「チラシのレイアウトをどうデザインすればいいのかわからない」と悩むことはありませんか?チラシは、受け取った人がひと目で興味を持てるレイアウトデザインが重要です。
本記事では、デザイン初心者向けに、チラシのレイアウトをデザインするうえで押さえておきたい基本をまとめました。
初心者でも簡単にプロのようなデザインに仕上げられるポイントを画像とともに紹介しますので、ぜひご一読ください。
なお、チラシ制作にはスピードも重要です。伝えたい情報の鮮度を保ったままターゲットへ届けるために、押さえておく必要があります。
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Contents
チラシのレイアウトデザインで押さえておきたい7つの基本

チラシのレイアウトをプロのようにデザインするには、以下7つのコツがあります。
- 文字や画像は接近・整列させる
- フォントは統一する
- 文字は左に寄せる
- 情報はグループ分けする
- 色の配分比率は「70:25:5」の法則を意識する
- あえて余白を作る
- 適度にメリハリをつける
では、画像と一緒に1つずつ解説します。
基本1. 文字や画像は接近・整列させる
まずは、文字や画像をなるべく接近・整列させることです。
デザインに慣れない初心者は、余白をつくらないよう、文字や写真を全体に配置してしまうことがあります。
▼事例1:よくある失敗パターン(文字や画像の配置が統一されていない)

▼事例2:成功パターン(関連する情報が構造化されている)

文字や画像を無秩序に配置してしまうと、要素同士のつながりがひと目で理解できず混乱します。関連する要素を近づけ整列させることで、情報が構造化されグッと見やすくなります。
基本2. フォントは統一する
フォントを統一することで、メッセージがより伝わりやすくなります。フォントもチラシのメッセージを読み取るうえで、考えなければならない情報の1つだからです。
キャッチコピーをより効果的に見せたいのであれば、声色を意識して書体を選ぶと判断しやすいです。
例えば、縦横の線の太さが均一で直線的な「ゴシック体」は、野太く大きな声を想起させます。また、縦線が太く、横線が細い「明朝体」は、上品で華奢な声をイメージできます。

書体は、2〜3種類くらいに厳選することがおすすめです。チラシで伝えたいメッセージがより伝わるよう意識しましょう。
基本3. 文字は左に寄せる
左に文字を揃えると、レイアウトをまとめやすくなります。人の目線の動きは左上から右に進み、左下に動くといわれるからです。
日本語の印刷物には、下記2つの読む向きがあります。
種類 | 概要 |
---|---|
横組み | 視線の流れが左から右へ、上から下へ進んでいく |
縦組み | 視線の流れが上から下、右から左へ進んでいく |
以下のように、横組みはZ方向に動く目線に合わせて文字を組んでいきます。

左に文字や図の要素を揃えることで、左から右への流れを誘導しやすくなり、読みやすいレイアウトにできます。
一方、日本語が主体の文章量の多い書籍などは縦組みが一般的です。日本語の縦書きに合わせて右上から左下へ目線を動かす組み方となります。

もし迷うのであれば、横組みで左に寄せたレイアウトデザインがおすすめです。
近年は、PCやスマートフォン向けのコンテンツが増加したことにより、横組みにレイアウトする傾向があるからです。
いずれにせよ、見る人の目線の動きに合わせてレイアウトを組み立てることが大切です。
基本4. 情報はグループ分けする
チラシに配置する情報は、グループ分けすることも必要です。情報を接近し整列することで、関連する情報が整理され見やすくなります。
下記の例をご覧ください。
▼事例3:よくある失敗パターン(文字や写真で埋め尽くされ関連情報がわかりにくい)

▼事例4:成功パターン(関連する情報をひと目で把握できる)

文字と画像で埋め尽くされた状態からグルーピングしたことで、ひと目で構造を理解できるようになりました。
また、グループの間を広くとると余白が明確になります。情報が区切られることですっきりし読みやすいためおすすめです。
基本5. 色の配分比率は「70:25:5」の法則を意識する

- 70%:ベースカラー(背景や余白など基調となる色)
- 25%:メインカラー(伝えたいイメージを連想する色)
- 5%:アクセントカラー(メリハリや色数を増やしたいときに足す色)
色の配分比率は「70:25:5」を意識しましょう。
チラシのレイアウトデザインにおいて色はチラシの第一印象に影響するため、読んでもらえるかどうかが決まる重要なポイントです。
デザイン初心者によくある失敗例として、色を使いすぎてしまい散漫で幼稚な印象になってしまうケースがあげられます。
色にまとまりがないと、チラシで伝えたいメッセージが伝わりません。「70:25:5」の配色バランスを取り入れる、メッセージが伝わるデザイン制作を目指しましょう。
基本6. あえて余白を作る

デザインにおいて「余白はデザインの一部」と言われるくらい大切なポイントです。
余白を取り入れることで、情報の関係性が瞬時に伝わり、上質で品のある印象のレイアウトデザインを作れます。
また、構造化した情報の固まりが瞬時に見分けられるので、チラシを受け取った人がすぐに内容を理解できます。
余白はチラシの読み手の負担を軽減する配慮としても、取り入れてみましょう。
基本7. 適度にメリハリをつける
デザインにおいてメリハリはとても重要です。メリハリのないレイアウトデザインは、情報がすべて同じ強さで見えてしまいます。
チラシを見る人が考える必要があるため、理解しにくいだけでなく読んでもらえないことも考えられます。
メリハリをつけるためには、下記のように情報の優先度によって大きさを変える方法がおすすめです。
▼事例7:よくある失敗パターン(文字や絵柄の大きさに変化がほとんどない)

▼事例8:成功パターン(字や絵柄の大きさに変化があり、情報の優先度がわかる)

文字や絵柄の大きさに変化を持たせることで、情報の優先度がひと目でわかります。
チラシを見る人が考えなくてもメッセージを理解できるよう、要素の大きさでも読みやすい配慮を心がけましょう。
おしゃれなチラシのデザインアイデア10選

おしゃれなチラシを制作するためのデザインアイデアには、下記の10項目があります。
- カラーを厳選する
- モチーフを主役にする
- 特徴のあるフォントを使用する
- 写真を取り入れる
- 図形を活用する
- 線を入れる
- グラデーションを取り入れる
- 吹き出しを活用する
- 配置を中央揃えにする
- 雑誌・マンガ風にする
オシャレなデザインを制作するには、色数をなるべく絞りましょう。ほんの少し差し色を効かせることで、大人っぽく洗練されたイメージへ変えられます。
また、見慣れない特徴的なフォントを使うことも効果的です。雑誌やマンガ風の表現を取り入れれば、楽しげで親しみやすいデザインへ変化します。
おしゃれなデザインは、人を惹きつけブランドイメージのアップに役立ちます。チラシで伝えたいメッセージが伝わるよう、少しずつ工夫してみましょう。
なお、チラシのデザインアイデアの詳細を以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
チラシのデザインで生活者の目を惹きつける3つのポイント

チラシのレイアウトデザインにおいて、さらに見映えを良くするためのポイントを解説します。
- 目的・ターゲットに合わせてデザインする
- 写真やイラストを活用する
- 季節や流行を取り入れる
では、1つずつ解説します。
ポイント1. 目的・ターゲットに合わせてデザインする
チラシは、伝えたいメッセージや届けたい人物像を明確にしたうえで作られます。そのため、まずは目的・ターゲットに合わせてデザインすることが重要です。
例えば、スーパーのセール情報をチラシで配布する場合、下記の目的・ターゲットが考えられます。
項目 | 概要 | チラシ制作のポイント例 |
---|---|---|
目的 | 来店し商品を購入してもらうこと | 扱っている商品・価格が明確にわかる |
ターゲット | 店舗の近隣住民 (学生から高齢者まで幅広い) | 年齢にかかわらず読みやすい工夫 (文字の大きさ・色などに配慮する) |
デザインは、メッセージをターゲットへどのように伝えるか考えることが重要です。目的・ターゲットが曖昧なままでは、伝えたい情報が伝わりません。
あらかじめ目的・ターゲットを明確にしたうえで、メッセージが伝わる工夫をしましょう。
ポイント2. 写真やイラストを活用する
チラシのデザインを考える際は、写真やイラストなどを活用しましょう。写真やイラストは、見る人の目を引くだけでなく、たくさんの情報を伝えられるので効果的です。
例えば、以下のように考えます。
- 小売店のセール告知なら、商品の写真をたくさん掲載し多くの情報を伝える
- 明るいカフェのオープンを告知するなら、写真のトーンを明るめにする
もし、街や駅などで惹かれるチラシデザインを見かけたら、写真やイラストの使い方を細かく観察してみることがおすすめです。
たくさんの情報があふれる街中で自分の目に入るチラシには、制作のヒントが潜んでいます。さまざまなチラシデザインを見比べて、技をマネしてみましょう。
ポイント3. 季節や流行を取り入れる
チラシに季節や流行を取り入れることで、受け取った人からさらに興味を持ってもらえます。
季節のイベントを楽しみにしている人がいるため、ターゲットが自分のこととして考えられるためです。
季節のイベント例として、下記があります。
季節 | イベント例 |
---|---|
春 | ・卒業・入学式 ・新生活 ・歓送迎会 |
夏 | ・夏休み・お盆休み ・夏のボーナス ・キャンプ・アウトドア |
秋 | ・遠足・運動会 ・敬老の日 ・ハロウィン |
冬 | ・冬休み ・クリスマス ・お年玉・おせち |
プロモーションを実施する時期によって、イベントをイメージできる書体を選ぶなど、共感しやすい工夫も必要です。
好まれるレイアウトは、時代の流行や空気によって傾向が変わります。ターゲットに興味を持ってもらえるよう、常にトレンド情報を集められるよう心がけましょう。
販促にチラシを配布するなら制作スピードも重視すべきポイント

販促活動としてチラシを配布するなら、デザインの他にスピードも重要です。伝えたい情報の鮮度を保ったまま、タイムリーにターゲットへ届けるためです。
もちろん、余裕をもって計画的にチラシを配布することはあります。
ですが販促活動は、生活者の興味や時代の流行をいち早く取り入れ、商機を逃さないことも重要です。
スピードを保ち一定の品質で配布することで、ターゲットの熱が冷めないうちに訴求ができるため、さらなる効果アップが期待できます。
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レイアウトを工夫して生活者を惹きつけるチラシをデザインしよう

あらためて、以下に本記事をまとめます。
- 文字や画像は接近・整列させる
- フォントは統一する
- 文字は左に寄せる
- 情報はグループ分けする
- 色の配分比率は「70:25:5」の法則を意識する
- あえて余白を作る
- 適度にメリハリをつける
デザイン初心者でも上記の基本を押さえれば、チラシの印象をワンランクアップできます。
また、販促ツールとしてチラシを活用するなら、目的とターゲットに合わせてレイアウトを考えることが重要です。
伝えたいメッセージやターゲットを明確にすることで、消費者の目に止まり伝えたい情報を訴求できます。
チラシの効果を最大化するためにも、基本から少しずつチャレンジしてみましょう。